高脂血症の運動療法

 

血液中に通常の数値よりも異常に多い量の脂肪分を含む状態のことを、高脂血症と言います。高脂血症で血液中に多く存在する脂肪分とは、トリグリセライド(中性脂肪)とコレステロールのことで、誰の体の中にも存在している物質なのですが、これらが増えすぎて体内でバランスを崩してしまうと動脈硬化などの病気が進行してしまうことになります。

 

高脂血症はまず食事療法での治療を行ないますが、それに併用して運動療法を行なうことでより早く症状が改善されていくようです。しかし、高脂血症には運動療法がいいからと言って、いきなりハードな運動を始めたのでは継続して行なうことが難しくなります。

 

高脂血症の運動療法は、短期間だけ一生懸命行なっても意味はなく、食事による治療とともに長期に渡って続けなければ効果がありません。高脂血症予防、治療のための運動は無理せず長続きするものを選ぶことが重要で、主治医のアドバイスを受けながらウォーキングや水泳、ジョギングなどを始めるといいでしょう。

 

高脂血症の運動療法の運動量の目安は、1週間のうちに少なくとも3回以上は行い、1週間に行なう運動量のトータルが1000~1500キロカロリー程度になるようにしておくのがお勧めです。